市民の運動と日本共産党の提案がみのり実現
東大阪民報No.10958
日本共産党が14年前から市議会で何度も提案し、論戦を積み重ねてきた「地域公共交通の移動支援(お出かけ支援)」が、社会実験として2023年8月14日からスタートします。
枚岡地域は坂が多く、車の運転ができない多くの市民が、買い物に行くのも、病院へ行くのも困難をかかえています。移動支援を求める地域の声は大きく、市民の運動が進められてきました。
日本共産党は、この社会実験を通して、「より利用しやすい内容にする」ことや、市全域に仕組みを広げることを求めていきます。
日本共産党のこの間(かん)の提案
- 枚岡地域は道幅が狭く、坂が多いので小回リのきくタクシーの運行で行い、家の近くで乗り降りできる「ドアtoドアのオンデマンド型」のワゴンタクシーにすること。
- 料金は市が一部「公費負担して、市民負担はできる限り低額にすること。
- 利用しやすい「お出かけ支援」の仕組みをつくることが、高齢者や障がい者、車を運転できない市民の生活を豊かにし、生活圏域を広げ、活躍できる場を生み出し、交流も広がる。市民の健康増進がはかられ、ひいては市の医療費や介護費の財政負担が減るなどの効果も出る。 (クロスセクター効果)
「移動支援」実現にむけた、この間の経過
枚岡地域での移動支援の実現へ、市民の運動が広がるなか、党議員団として実現へ様々な取リ組みをすすめました。市民のみなさんと自主的な試験運行を実施、返信アンケートなど要望の聞き取り調査、議会での実態調査の要望と具体的提案をすすめました。
社会実験実現への経過は以下のとおリです。
①「坂の多い道幅の狭い山手の東部地域はタクシーによる移動支援を検討すること」に。
②当初・21年12月~ 22,3月の社会実験の仕組みは、(広いリージョンセンター程度の)「地域を設定し、タクシーの乗り場は1つ。利用料金は市民が負担する」というもの。
⇒この内容で、21.12月~ 22.3月に4つの地域で最初の社会実験が行われた。
【最初の社会実験の結果とその後】
⇒共産党が指摘した通り「市民は乗り場が1つしかなく、遠くて利用が困難。料金が高く利用しにくい」という声が多く、利用者も少ない結果となり、問題が残る。
⇒2022年度の議会でも、上記2点の問題点の改善を行うことを求め続ける。
【2023年度は】・540万円の予算化で「比較的に家の近くで乗り降りできるオンデマンド型のタクシー」で、今回の社会実験が実現。
オンデマンド型乗合タクシー社会実験・運行の主な仕組み
- 運行開始日:2023年8月14日(予定)
- 事業者:mobi(モビ)
- 実施区域:枚岡地域(地図参照)
- 呼出し:
- 電話:10時~ 19時 050-2018-0107 (音声ガイダンス)
- スマホアプリ7時~ 22時
- 運行形態:呼出し後、145カ所設定されている乗降スポットに車両が配車され、乗降スポット間を定額料金で移動。
- 運行時間:7時~ 22時
- 料金:片道 大人300円 小児150円
- 乗リ放題パス:30日5000円(社会実験期間)
- 回数券:8回1800円 5回1400円(社会実験期間)
- 支払方法:
- 普通運賃:降車時に現金、クレジットカード
- 乗り放題パス、回数券:クレジットカード、銀行振込、口座振替で事前購入
市内全域でさらに安価で•利用しやすい「移動支援」実現へ、がんはります!