しおた清人ニュースと東大阪市政レポート

「補聴器が高くて購入ためらう」3割も

「耳の聞こえ調査」に切実な声 耳が遠いと会話に入れない

東大阪民報No.10857

 日本共産党東大阪市議団は、この間(かん)、「耳の聞こえについての意識調査」を実施し、結果をもとに認知症予防の一環として、加齢性難聴者の補聴器購入の補助制度の実現をくりかえし要望してきました。

「耳の聞こえ調査」 ー 結果の概要

 全体で310 名分の調査用紙を回収し、うち有効分は303 名分、そのうち男性が36.3%、女性が58.7%でした。年齢は75 歳以上が65.2%、70 ~ 74 歳が21.4%などです。
 自分の聴力についてどのように感じているか?との問に「よく聞こえる」が41.1%、「やや聞こえにくい」38.8%、「かなり聞こえにくい」18.7%、「ほとんど聞こえない」1.3%でした。
 周囲の人との会話やテレビの音声で言葉を聞き取りにくいことが「よくある」26.4%、また、周囲の人から「耳の聞こえが悪くなったのではないか」と言われたことが「よくある」が18.7%でした。
 また、自分の聴力について「よく聞こえる」と思っているのに、周囲の人から「耳の聞こえが悪くなったのではないか」と言われることが「よくある」という方も複数ありました。耳の聞こえの衰えを、自覚できていない場合もあるかもしれません。

棒グラフ 自分の聴力について 内容は本文と同じ。

補聴器の必要性を感じても様々な課題が

 補聴器を「全く使ったことがない」人のうち、補聴器を使用する必要性を感じることが「よくある」が11.4%、「たまにある」が15.5%でした。

自分の聴力について「よく聞こえる」以外の方のうち、補聴器を使用していないのはなぜかの質問に「必要性ない」43.7%。「補聴器の値段が高くて購入するのをためらう」という方が31%もあり、「どんな補聴器を選んだらいいかわか
らない」17.2%、「自分の耳に合わなかった。或いは周囲から補聴器使っても合わないことが多いと聞いているから」が13.2%もありました。
 補聴器を必要と感じていながら、購入の一番のネックになっているのが、補聴器の高い値段にあります。

棒グラフ 補聴器を使用していない理由は? 必要性がない 43.7% 知られたくない 4.6% 年寄りに思われたくない 9.8% どこで買ったらいいかわからない 8.0% どんな補聴器がいいかわからない 17.2% 耳に合わない 13.2% 値段が高い 31.0% その他 11.5%

書き込まれた、多くの切実な声 ー 補聴器購入補助実現へ全力

 調査用紙の余白にたくさんの声が書き込まれていました。

  • 「耳が遠いと会話に入りにくい」
  • 「耳の聞こえのせいで、電車内でトラブルに発展」
  • 「行政から耳の健診のおすすめ等があると家族は背中を押しやすい」
  • 「公式資格のある方に補聴器の指導決定してもらう制度を」
  • 「補聴器購入は、かなりの高額です。補聴器補助は絶対必要です」

などの声が寄せられました。調査結果をもとに補聴器購入補助実現に向けてがんばります。

市民の声と共産党の論戦が市政を動かす

 東大阪市福祉部は共産党市議団の繰り返しの提案を受け、2022 年度、2023 年度に部局として予算要望を出しましたが、市長査定で却下されました。
しかし、これまで何も言ってこなかった公明党も「補聴器購入に助成を」と主張しはじめるなど、市民の声と、日本共産党の議会論戦が市政を動かしつつあります。

「 補聴器購入に市の助成を」 ー 市民請願に背をむける、自民、公明、維新

  市民から「加齢性難聴の補聴器購入に市の助成を求める請願」が市議会に提出されています。
 日本共産党は賛成し、採択を求めています。新社会党、草莽(そうもう)の会などは採択を求めていますが、自民、公明、維新などが市民の声に背を向け、採択せず「継続審査」の態度をとり続けています。
 市民の声で、「抵抗勢力」を包囲し、補聴器購入の助成制度を実現しましょう。


東大阪市長選挙・市会議員選挙 9月17 日告示 24 日投票

市長・市議選が今年(2023年)の9 月17 日告示・24 日投票で決定しました。日本共産党は市議選で、現有5議席から、6議席への前進をめざします。大きなご支援をお願いします。


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