子どもたちに「いつでも開いている図書室」を
日本共産党の論戦が市政を動かす!
東大阪民報No.10859
学校司書ゼロは、東大阪市と千早赤坂村だけ…
2019年の12月議会でこの問題を取リ上げた時、東大阪市では、図書室に司書が配置されている学校はなんとゼロ校でした。うち海府議(当時)の調査で、図書室に1人も司書が配置されていないのは、大阪府下で東大阪市と千早赤阪村だけということを明らかにし、早急に司書を配置することを求めました。
さすがに野田市長も気になった様子で、決算委員会の中で、「学校司書が配置されていないのは本市と千早赤阪村だけで…」と答弁し、改善の姿勢を示しはじめます。
司書の配置で学校が大きく変化
翌2020年には大阪府から学校司書が1名配属されたことによリ、小学校1校で「いつでも開いている図書室」が誕生しました。
- 図書の整理ができる
- 特集コーナーの設置
- 図書委員の活動が活発になる
- 貸出件数の増加
- 読書数の増
など、学校司書の配置と「いつでも開いている図書室」で学校が変わったと校長先生も喜んでおられました。
学校司書とは…
学校司書は学校の図書室で仕事をする職員です。
本の整理から新刊の発注だけでなく、子どもからの本の相談を受けたり、先生と授業の中で使う本について相談したりもします。
2014年に学校図書館法が改正され、学校に「学校司書を設置するよう努める」ことが義務付けられてから、各自治体で配置が進んできました。
東大阪市で19名の司書配置
大阪府による司書配置の実践を受け、2021年には東大阪市独自で19名の学校司書の採用を決定しました。
これは4校に1人の人数で、各学校に週1日の司書配置となり、これまで手付かずだった学校の図書室に司書が配置されることになりました。
2022年には学校の図書購入費も増額され、9月の補正予算では、国の子どもたちの居場所づくり施策の一環として、図書室にソファなどの備品を設置する予算も決まり、これまで放置されてきた学校の図書室の充実が進みつつあります。
各学校に1名の司書の配置を
しかし、今年度(2023年度)は学校司書の配置人数は19名のままです。
日本共産党市議団はこの4年間ほぼ毎回の市議会で、学校司書の問題を取り上げ、教育委員会も図書室の果たす役割や学校司書の必要性などを認めてきました。
大阪府からの司書配置により大きく変化した小学校の教訓は、何より図書室が「いつでも開いていること」であり、学校司書が週に1日しか配置されないままでは、固書室が子どもたちの居場所になりえません。
図書室の持つ役割を最大限に発揮するためにも、すべての学校に学校司書を配置することが必要です。
日本共産党市議団は引き続き、全校に1名の学校司書の配置を求めていきます。